制御工学ブログ

制御工学の研究者を20年やっている国立大学教員が制御工学の基礎から専門まで広く説明します。記事内では、動画やMATLABコードを交えながらわかりやすく解説する方針です。制御工学チャンネル(YouTube,動画ポータル)を運営しています。

MSCS2024での発表:雑記ブログ

広島大学においてMSCS2024が開催されます。初日、新幹線で広島に向かいワークショップに参加しました。17~20のMSCSの会期について、雑記記事としてまとめています。

MSCSのページはこちら: MSCS 2024 (sice-ctrl.jp)

 

MSCSについて

MSCS(制御部門マルチシンポジウム)は今年で第11回です。その前身の制御部門大会が第12回まであり、その後MSCSに移行しています。ここ数年間はだいたい自分で発表しています。(3月の春休み期間で予算残額の問題もありなかなか学生を連れていけていません。)

これまでの発表

制御部門大会も含めて何度も発表はしていて、過去には3件発表した年もあります。直近の推移はこちらです。

  •  岡島寛,非周期離散時間制御器を用いた非周期サンプリング系に対する制御系設計,MSCS2023(2023)
  • 岡島寛,入力周期の長いマルチレート系に対する外乱抑制制御系の設計,MSCS2022(2022)
  • 岡島寛,センサ信号の通信不能に対する時変オブザーバゲインの構成,MSCS2021(2021)
  • 岡島寛,藤浪翔:フィードフォワード状態更新とロバスト不変楕円体を併用した出力可到達領域の保守性の少ない見積もり手法,計測自動制御学会第7回制御部門マルチシンポジウム (2020)
  •  岡島寛,金田泰昌,田村友規,松永信智,状態推定値の複数候補とメディアンを利用した外れ値にロバストな状態推定オブザーバ,計測自動制御学会第6回制御部門マルチシンポジウム,2D2-5, 2019年3月

今年のプレゼンスライド

今年は、システム同定に関する研究について発表を行います。発表は初日の午前であり、人が少ないのではないか?という懸念はありますが、良い研究成果になったので多くの人に見てもらえれば幸いです。

2024MSCSスライド

2024MSCSスライド

スケジュールは、3/17-20であり、本日はワークショップです。20の午前には共同研究やってる細江先生の(昨年受賞分に対する)受賞記念講演があります。そこまで参加して、帰る形になります。

教育セッション

不参加という形にはなりましたが、20の午後には、南先生、脇谷先生の制御教育に関するセッションがあります。ここ数年は、教育の部分にも力を入れているので、参加できないのは残念です。今後、現場制御に関する調査研究会も含めていろいろと参加していければと思います。 

 

参加初日

ワークショップに参加しました。MPCに関していろいろと勉強できました。

専門家の話を聞くと同時に、過去に書いたモデル予測制御に関するブログ記事をブラッシュアップしました。主に、最適化のソルバについて専門家意見に基づいたブラッシュアップができてよかったです。

 

blog.control-theory.com

ワークショップの質疑で、ロバスト性の話が出た中で、講師の方から、「熊本大学の岡島先生のMEC」というワードが出てきたのは少し感慨深いものがありました。MEC(モデル誤差抑制補償器)が今後、より浸透していけばと思います。

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休憩のタイミングでは、ファイさんと名刺交換を行いました。

最終日の教育セッションは参加できませんが、今日のワークショップだけで教育セッションの発表者4名と会いました。

初日夜めし

夜は、細江先生と飯に行きました。

2日目に向けて?

後は、明日発表があるので、その練習がてらスライドを見返して終わろうかと思います。

明日の発表:

Room7 9:30〜11:30 システムモデリング

1M7-4(4番目)
離散時間周期時変系に対するシステム同定法の提案
○岡島寛(熊本大学),藤本悠介(北九州市立大学),奥宏史(大阪工業大学

 

参加2日目

システムモデリングのセッションで発表を行いました。接続トラブルがありましたが、共著の藤本先生にPCを貸してもらって発表を無事終えることができました。質問も多くされて、後からの議論もできたことから良かったと思います。会場は50名以上おられたようで一部立ち見もあったとのことで、そういう意味でもよかったです。

2日目夜めし

2次会?では、西村先生、阪大の佐藤先生と話しました。「制御屋は武器屋」という佐藤先生の言葉は印象に残ったので、メモしておきます。使い手のことを考えた武器を作りたいところです。

参加3日目

午前のセッションでMECを適応制御系に組み込んだ研究発表を聴講しました。MECのモデルが適応的に変化する枠組みで面白い結果だったと思います。また、午後には、脇谷先生のところの発表でGMV-MECの話を聴講しました。射出成形機の制御のモデル誤差の影響を抑える研究で、かなり誤差補償の影響があるように思えました。MECがいろいろな場所で利用されるのはうれしいことです。

受賞式

広大の河野先生がパイオニア賞を受賞しました。来年の受賞記念講演が楽しみです。いければですが。

技術交流会

技術交流会では、色々と話しできてよかったです。広島大の特任助教の方に「以下の記事が今の自分にドンピシャでした」と言われたのは、書いた甲斐があったと思います。

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キャリア形成は結構重要ですし、年上に言われないと気付かない部分もあるので、記事は定期的にブラッシュアップしたいところです。3月ということで異動の話も多く出ました(いえるやつもいえないやつも)。ほぼ同期の東工大の畑中先生が昇任されたということでめでたいです。1月に熊本で飲みましたが、また色々と話したいところです。半年後に名称変更があるので大変やと思います。

2次会

教育セッションのOS関係者での2次会に参加しました。川田先生、南先生、脇谷先生、浅井先生、ファイさんのほか、OSと無関係者(自分も含む)が7名の計12名というところです。

色々と話しをしましたが、MECの話を川田先生、脇谷先生と少しできたのはよかったです。もう少し技術的な話で議論できる場がいつか設けれたらよいですが。

 

参加4日目

細江先生の受賞記念講演に参加しました。最後のスライドに登場したのは良いものの確率制御研究者のカテゴリーに記載されていました。その後、バス、JR、新幹線と乗り継いで熊本に到着しました。

番外編(教育セッションの盛り上がり)

参加できませんでしたが、教育セッションは盛り上がったようです。