制御工学ブログ / Control Engineering Blog

制御工学の基礎から専門まで、動画・MATLABコード付きで解説。20年以上の研究経験をもつ大学教員が運営。Control engineering tutorials, research articles, and MATLAB code by a university researcher. Topics: LMIs, state estimation, model error compensator, multirate systems, observer design.

図表のLaTeXにおける記述

この記事では図表のLaTeX(ラテフ)における記述(Inserting Figures and Tables in LaTeX)についてまとめます。LaTeXで論文やレポートを執筆する際に必要となる、figure環境による図の貼り方、table・tabular環境による表の作成方法、図表の参照(ラベルと引用)、および図の作成・変換方法について、コード例と出力結果を対比しながら解説します。

TeXによる論文執筆全体のまとめ記事はこちらをご覧ください。

>>LaTeX論文執筆ガイド:数式や図の書き方を徹底解説(TeX論文執筆のまとめ記事)

図の書き方

LaTeXで図を挿入するには、graphicxパッケージを使用します。プリアンブル部に以下を記述してください。

    \usepackage{graphicx}

図の貼り付けを行う場合、以下のように記述します。

LaTeXのfigure環境で\includegraphicsを用いて画像ファイル(eps形式)を挿入するソースコード。\caption(図の説明)と\label(参照用ラベル)を含む

figure環境による図の挿入コード

figure環境の冒頭に記載されている [!h] は、図の配置を制御するオプションです。出力PDF内部のテキストとの相対関係で配置位置が決まります。主なオプションは以下の通りです。

  • h — here: ソースコードに記述した位置にできるだけ近い場所
  • t — top: ページの上部
  • b — bottom: ページの下部
  • ! — LaTeXの内部制約を緩和し、指定位置を優先する

ここで、「**.eps」はeps形式の画像ファイルです。texソースと同じフォルダに画像を置きます。画像のファイルタイプは、eps形式に加えてps形式、jpg形式、png形式が利用できます。また、メインのtexファイルの下位フォルダに画像ファイルを置いている場合は「**.eps」の代わりに「フォルダ名/**.eps」とすれば良いです。captionには画像の説明を記述します。

また、図を2つ並べたい場合は以下のようにコマンドを記述します。minipage環境を使い、横幅を分割して並列配置します。

LaTeXのminipage環境を使い、2つの図を横に並べて表示するソースコード。各minipageに\includegraphics, \caption, \labelを記述

minipage環境を用いた図の並列表示コード

図の参照

labelに記載した記号列が図の参照に用いられます。このケースではFig.~\ref{figref:01}とすることで出力できます。図番号は、何番目に配置した図かに依存して自動で割り振られます。

図の作成

図の作成は色々とあります。ここでは、eps形式での画像を得る方法について触れていきます。しかし、jpg形式やpng形式の図を貼ることもできますので適宜調査してみてください。一例としては、Adobe Illustratorを利用するという方法がありますが、私が長年使っている方法はパワーポイントを利用して作図し、それをepsに変換する方法になります。

スライド作成と論文作成とがセットになるケースが多く、パワーポイントでスライド作成のために図を作成しておけば、それを論文にも流用できます。

PPT上で利用したい図の範囲を選択し、Ctrl + Cでコピーをします。さらに、それを metafile2eps という無料のeps変換ソフトを使って変換しています。

texwiki.texjp.org

note.com

表の書き方

LaTeXで表を作成するには、table環境とtabular環境を組み合わせます。table環境はフロート(浮動体)として表の配置を制御し、tabular環境が実際の表の内容を定義します。

次の表1(Table 1)を出力する場合を考えます。

LaTeXで作成したTable 1の出力結果。2行2列の表にA, B, C, Dの要素が罫線付きで表示されている

表の出力例(Table 1)

このとき、Table 1を表示するためのTeXソースコードは以下で示されます。

LaTeXのtable環境とtabular環境を組み合わせたソースコード。\caption, \label, \hline, セル区切り(&), 改行(\\)を使用

TeXソース(表の作成)

\hline は横線を表しており、\begin{tabular}の直後にあるcは1列目、2列目の要素の配置位置を、|は縦線を示しています。テーブルの要素内での位置を左、右、中央に寄せる場合はそれぞれ、l、r、cを配置することで実現できます。例えば、全部左寄せにする場合は{|c|c|}の代わりに{|l|l|}とすればよいです。

表のコード作成

LaTeXの表は手書きすると煩雑になりがちですが、Tables Generatorを使うことで、GUIで表を編集し、対応するTeXソースを自動生成できます。

Create LaTeX tables online – TablesGenerator.com

表の参照

式の場合と同様に表を参照する場合は\ref を用います。具体的には、表1の場合のTeXコードは Table~\ref{table:01} となります。

外部リンク(TeX Wiki)

TeX Wiki 内にはTeXにおける図表の扱い方の記事が多く置かれていて充実しています。その中でも論文執筆に有用なページリンクを置いておきます。必要に応じて内部リンクから検索して利用することをお勧めします。

texwiki.texjp.org

関連ブログ記事 (blog.control-theory.com)

研究Webページ (www.control-theory.com)

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岡島 寛 (熊本大学工学部情報電気工学科准教授)

制御工学の研究をしています。モデル誤差抑制補償器,状態推定,量子化制御など

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